教室ブログ

しばらく社教館が使えません。

投稿日時:2011/03/21(月) 23:51


 しばらくの間,社教館は,節電のため夜間の使用ができません。
 教室は,今月活動できません。

 19日に予定していたスケッチも中止となりました。

 何とかしなくてはいけません。
 そう遠くない時期に,工夫して,充実した活動を再開いたします。


 巨大な地震のあと,呆然としていたわれわれも,少しずつ現実を見つめ始めているのではないでしょうか。

 それでも,無言のうちに,大きなストレスを抱えて日々をすごしている気がします。

 惨状にたいする感受性を無視するわけにはいきませんね。
 残像が消えません。はっきりと思い出しているわけではないのに,辛い気持ちがやってきます。

 こういうとき,どうしたらいいのでしょう。

 予定がキャンセルとなり延期となり,自宅にいてもどうも調子が出ません。
 崩れた本棚を片づけながら,こんな本を持っていたかと発見しているうちは気がまぎれるのに,すぐにタメ息が出てきます。


 いろいろ思い出します。

 われわれの渋谷油絵教室は,始まって3年がたちました。

 この3年のあいだに,徐々に教室の方針が固まってきました。
  少数精鋭がいい。
  本気で取り組む人には十分報われる教室にしよう。
  どんな場合にも,レベルを落とさないようにしよう。

 いい仲間を見つけるために,見学をお願いしてきました。
 うれしいことに,素敵な仲間が集まってくださいました。

 ただ一昨年以降,仕事が厳しくなる傾向が続いていました。
 やりくりしていた人も,残業が増えて通えなくなったり,転勤やご家族の事情で休会になる方も順次でてきていました。

 ありがたいことに,その間も新しい素敵な仲間が入会してくだいました。
 そのおかげで何とか教室の目的は維持できていたのではないかと思います。

 ある程度の期間,継続的に描き続けた会員の作品は,一定レベルを超えてきました。
 その人の絵を欲しがる知人が出はじめていました。もちろん,タダ,ではなくです。

 ささやかな成功の証なのかもしれません。
 お二人の画家が,一人ひとりの会員に丁寧な指導を行ってきた成果が出てきています。
 やはり,続けることの大切さを感じます。


 現在,施設も使用禁止,その上,心もなかなか絵に向かいにくい感じがしています。

 今回,発見したことがあります。
 無信心なはずなのに,心が祈ることを求めているということです。
 具体的に何に対してなのか,誰に対してなのか,わかりません。

 大きなものに対して,多くの人たちに対して,その中の一人として,この難局を乗り越えていけるようにと祈ります。

 もう少ししたら,絵を描こうという気持ちがわいてくるのではないかと感じています。

 そのころまでに,何とか工夫して,教室を再開させたいと思っています。

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