教室ブログ 2010/3/18

佐渡トキ検定の説明会に行ってきました。

[教室の日常] 投稿日時:2010/03/18(木) 12:11


 3月13日に佐渡トキ検定の説明会が表参道でありました。
 会員2名が参加して,充実した時間をすごしてきました。

 なにか私達も一緒にやりたくなりました。
 佐渡の自然はすばらしいようです。絵を描くのにもよさそうですね。

 東京工科大学メディア学部教授の上林憲行先生は,ボランティアをはじめる背景として,大学進学率がここ20年で,25%から50%に急増した点を指摘されました。大学が大衆化され,大学で何をやったらいいのか明確にならない学生が多いということです。
 さらにデジタル世代の学生達はリアリティを感じない環境に暮らしている。具体的に,何かを提供することから始めないと,将来のビジョンも持ちにくい。
 佐渡の自然保護のボランティア活動をはじめた背景にはそんな考えもあったようです。
 ただやりましょうではなくて,参加者には単位を与えるというインセンティブをつけて誘導したそうです。この辺が工夫だった様子。
 学習は,タスク(仕事)を達成する過程で習得される副産物である,という「構成論的教育論」という考えがあります。

 佐渡でこんなことやっていますよ,この指とまる人いますかと声をかけたところ,最初は5人。それが21人になり87人にまで増えました。すばらしいですね。

 私達の会も,ボランティアのアシスタントとしてかかわれないかとも思いました。
 それだけ魅力的なお話でした。

 MSCO事務局長の高橋さんのお話は,数学の専門家だけあって,検定試験の成功のための裏づけを持って始めたことがよくわかりました。
 専門的な理論はむずかしそうで必ずしも理解しきれていませんが,自治体の補助なしに自立した検定試験が成り立つ仕組みをすでに構築している点に感銘を受けました。
 受験手続をメールで行い,テキストもペーパーレスで提供する。これでお互いがコスト削減になります。テスト自体もパソコンで実施して,終了後すぐに結果がわかる方式をとる。
 成功を確信しました。

 じつは,私達の渋谷油絵教室も,いかにコストをかけずに充実した会にするか,様々な工夫をしてきました。
 すぐれた画家を見つけることからはじめて,指導と運営を分離させ,非営利で運営すること,社会教育館を利用させていただき,その他の維持管理の費用も最小限にする,こうしたことで何とかやりくりしてきました。

 しかし,まだ工夫の余地がありそうです。MSCOの高橋さんのお話をお聞きすると,もっと工夫すれば,コストを余りかけずに活動を広げられるかもしれないという気持ちになりました。
 大いに学ぶべきだと思います。




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