教室ブログ 2011/4/20

続けさせるもの。

投稿日時:2011/04/20(水) 02:24


 渋谷区の社会教育館を利用させていただくことで,私たちの渋谷油絵教室は活動を続けることができました。

 しかし,社会教育館は,夜間の利用が当分できそうにありません。

 5月末までで自粛も終わりかと思っていたところ,とんでもない,6月はもっと利用制限がかかるかもしれない状況です。
 さすがに馬鹿げたことだと思いはじめました。同時にただならぬことだと思いました。

 これでは,仕事を持った人たちの活動は大幅に制限されてしまいます。

 困りました。

 いつまでも,個人のご好意にすがるのはかたじけないことです。
 今後どうしたものかと不安感を募らせはじめました。

 地震を境に活動を停止してしまったグループのお話を聞くにつけ,早めに何らかの手を打たなくてはとの思いが募ります。

 少し前から,いくつかの手立てを考えてはいました。
 ところが,それらが徐々に,そしてついに全てがうまくいかないことが明らかになってきました。

 仕事をしていらっしゃる方なら,まず最悪の事態を考えて,その場合にどう対処するか,そう考えることでしょう。
 そして,最悪のケースを具体化し,その場合ごとの対応策を早急に考えようとするはずです。

 何やかや言いながら,続けてこられたのは,そうした,いわば先回りした思考のおかげでもありました。
 いままでは,そうしたやり方で,ある程度対処できていたのかもしれません。

 今後のことを考える場合,新たな発想の転換も必要なのかと思いながら,具体策のないままでいました。

 山崎先生にも,しんどい状況に陥るかもしれないとお話しました。
 ところが,そんなに悲観することはないとのことでした。

 絵を描きたい人がいたら,都合をあわせて,どこかにスケッチに行くこともできる。
 教室開催の場所がなくても活動はできるのだからというお話でした。

 いま,私たちは幸運なことにお部屋を貸していただいているのだから,それに感謝をして活動を続けていけば良い。
 もし場所がなくなっても,絵を描く気持ちさえあるなら,教室は続くのだということでした。

 どうやら,あちこち連絡したり歩き回って疲れていたようです。
 絵を描く気持ちがあるかどうか,それが一番大切なことであると,しみじみ感じました。

 そういえば,仕事の進め方でも思い当たることがあります。
 切羽詰った時に,いいアイディアが出ることがある,そして,危機のときにも幸運はやってくる。
 そこまでを数に入れて行動しないのは,勇気がないというべきであると,もうずいぶん前に教えられたことでした。

 悲観は行き過ぎます。

 渋谷油絵教室は,絵を本気で描きたい人の集まりです。
 その人たちに,できうる限りの機会と指導を提供するのが,この会の目的であります。

 こうしたことをもう一度確認することになりました。
 

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