教室ブログ 2011/4/27

4月22日の教室から。

投稿日時:2011/04/27(水) 02:25


 今回もまた,山﨑弘先生のご指導でした。

 きれいな紫の花をお持ちくださいました。名前がわからないとのことです。
 こんな感じの花です。 

 (花の名前は,釣鐘水仙 ツリガネズイセン です。)

    

    

 きれいなのですが,描くのは非常に難しそうですね。

 まずは水彩からご覧ください。

    

 ガラスの花瓶の中に,緑の茎が見えることによって,ガラスの透明感が出てきます。
 それも,単一に茎を描くのではなくて,手前にあってはっきり見えるものを強調して描くといいとのことでした。
 さらに花の色が葉に負けないように,キッチリした色をのせるようにとのご指摘があって,花の色も描きたしています。
 少し茎が間延びしている感もあり,花が実際よりも,ばらけて見えています。
 これは,苦労していますね。

 続いて油絵です。ご覧ください。

    

 これは未完成です。
 後半になって,花をどう描いたらいいのか,悩んで先に進まなくなっていたところ,先生のアドバイスがありました。
 もう花をこれ以上いじらないようにとのことでした。
 この紫は,クリムゾンレイキとコバルトブルーを混ぜたものだと思いますが,濁っています。
 絵の具を混色すると彩度が落ちます。
 乾いてから,鮮やかなぴったりした色の絵の具で描くようにとのことでした。

 つまり,絵の具を買っておいでと言うことです。
 花の色を塗り直してからでないと,バックも決められません。
 どんな色がいいのかを考えるときに,絵の具についての知識が必要となる…というお話でした。


 さらに,前回までの未完成の作品を描き足していった例を2つご覧ください。

 まずは,ボタンを描きたしたケースです。
 記憶と写真を参考に,描いています。

    

 これは驚くべき鮮やかさです。花の色がすごくきれいになりました。
 さらに,葉が足され,バックの色もつき始めて,もう少しで完成かなと思います。

 イエローオーカーを薄くのばして,白黒写真のような感じで描いてあったところに色彩がのってきました。
 乾いてから色が足されたため,濁りもなく,美しく色がついてきました。

 スイセンの例もご覧ください。 
 こちらも写真を元に描き足しています。

    

 前回の段階では,先が遠いと思わせる感じでした。
 もちろん,まだ花も,バックも,葉も,描き足していく必要があるでしょう。
 しかし,どちらの方向に進むかは,はっきりしてきました。
 やはり,緑と茶色を上手に組み合わせていくと,白が引き立って,非常にきれいな画面になりそうです。
 この絵も,一気に鮮やかになるのでしょうか。期待しましょう。

 モチーフが花だったので,その花がなくなったあと,完成しなかった絵はどうなるのだろうかと心配していました。
 先生のご指示で,写真を用意して,それを見ながら記憶を再現させて,描き足しています。

 今後どう進むのか楽しみになってきました。
 この2例に加えて,その他の作品も,今後どう展開していくのか,その経過を見ていきたいと思います。
 


 

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