教室ブログ 2011/6/8

写楽展に行ってきました。

投稿日時:2011/06/08(水) 23:27


 無理やり時間を空けて,写楽展を見てきました。
 上野の東京国立博物館でただいま開催中です。

 写楽のほとんどの作品が並んでいて,圧倒されました。

 構図のとり方がすごいですね。
 画面いっぱいに,その人物を表現していて,役者が息づいていていました。

 それから,線がすごくきれいです。勢いがあって潔くて,すばらしい。

 歌麿の絵もいくつか並んでいましたので,こちらもよく見てきました。
 線が繊細ですね。女性の美しさを描くには,ああいう緩やかな穏やかな線がいいのでしょう。

 写楽の線は男性的です。役者が動いているところを切り取った感じです。

 今回の展示を見ながらいままでの思い込みが修正されました。
 大首絵が高く評価されているため,どうしても,そちらばかり見ていました。
 そのため後期のものは,あまり見もしないのに,何となくたいしたことないと思い込んでいました。
 たしかに,いくつかの作品は,摺りの関係もあるのか,あれれ…と思うようなものもありました。
 しかし,ほとんどの作品が,すばらしい線で画面いっぱいに人物を入れ込んでいて,圧倒されました。

 すごい画家だと再認識しました。
 もう一度見に行きたい充実した展覧会でした。

   展覧会情報は,以下です。
    http://sharaku2011.jp/


  東洲斎写楽の画家としての活動は,1794年から95年にかけての10ヶ月だったそうですね。
  写楽とは斎藤十郎兵衛のことだと論証したのは,中野三敏の『写楽』(中公新書)でした。

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