教室ブログ 2009/10

ユリの花に魅せられて

投稿日時:2009/10/24(土) 11:58

 先生がユリの花をもっていらっしゃいました。しばらくすると,甘い香りで教室が包まれました。
 きれいな花に幻惑されてしまったのでしょうか。石膏を用意していましたから,デッサンをするつもりで教室に来ていたのですけれど,ユリを描くことになりました。

 こういう花には,いきいきとたのしげな 反映のようなもの を感じさせる力があるのかもしれません。教室は,少し華やいだ感じでした。



 普通のパステルとオイルパステル,それから水彩で描きました。







 もう一枚は,須田寿の「白い花」の模写です。油絵作品をパステルで模写したものです。





油絵の完成と水彩画

投稿日時:2009/10/17(土) 23:20

油絵が完成しました。




 それから,水彩画。モチーフは2つです。
 めずらしいオレンジのケイトウと桔梗の花。




もう一つは,果物と紅茶淹れです。






油絵と水彩とパステルと

投稿日時:2009/10/10(土) 10:54

 デッサンから,油絵を中心に,水彩とパステルも取り入れた教室になりました。

 デッサンを続けるのは相当労力が要りますので,先生から,一息入れましょうとの提案があって,別メニュとなりました。
 2週間にわたって,ちょっとデッサンから離れます。

 バラの花束を抱えて先生がいらっしゃいました。きれいな花束なので,そのまま花瓶に入れました。



 これを油とパステルとで描きました。




 別のモチーフは,牛乳入れとブリキの水差しです。



 こちらは,油絵で描きました。<まだ未完成です。来週完成を目標とします。>


 さらに別のモチーフ。ポットと果物です。

 これは水彩でした。


 おまけにもう一つ。ケイトウの花をパステルで描きました。
 花屋さんで安かったので,先生がつい買ってしまったということでした。

 色をつけることは,やはり,私達には快感のようです。
 もう一度基礎に戻って,デッサンをする必要があるのは十分承知しているのですけれども,ときどき彩がないと続かないのかもしれません。
 今回は,お花もきれいで,教室の雰囲気がそれでずいぶん明るくなったような感じもしました。

磯村敏之遺作展が開かれています

投稿日時:2009/10/07(水) 10:38

 恩師の磯村敏之先生の遺作展が開かれています。
 http://ginza-arthall.com/exhibition/09/091005/index.html


 これはただならぬ成功だと思います。最近の個人の展覧会で,ここまで充実した展覧会はあまりないような気がします。
 アトリエにおよそ600枚の絵が残されていて,そのなかから,えりすぐりの作品を展示しています。
 すでに「美術の窓」10月号で4ページにわたって紹介され,期待が高かったものです。
 ぜひ,お出かけになってご覧ください。

 5日のオープニングパーティも,人があふれていました。たくさんの画家や美術愛好者に大いなる影響を与えてきました。
 山崎先生も一緒にスケッチ旅行にたびたびお出かけでした。

 残念ながら,2年前の11月2日に80歳で突然お亡くなりになりました。最後まで現役でした。8月末にお元気な字でおはがきをいただいていました。

「桜咲く武甲山」は最後の完成作品で,120号の大作です。今までにない,明るい色調の武甲山でした。あまりに印象深くて,この絵のお話でもしたいとおもっていました。いつも主体展の会場でお会いしていたのですけれども,その年はどうしてかいらっしゃらなくて,しばらくして訃報を聞きました。

 何枚も武甲山の絵をお描きになっています。そのなかでも,もしかしたら最高傑作かもしれないのが,「武甲山(巴川)」(1999年 F60・横)です。
 この作品をアトリエの棚の奥から出したとき,磯村夫人とともに,あっと息を呑む思いでした。これは最高傑作かもしれないと語りました。

「トーディの横町」(2004年 P30・縦)も傑作です。ただ壁が描かれているだけのようですが,その建物の壁が,実在感をもって,静かに存在しています。ただの平板な壁ではなくて,たしかにそこにそびえています。手塚國彦先生が,これは神業だとおっしゃっていました。特殊なブラシにオイルたっぷりの絵の具をつけて,はねらかして模様にしていたようです。この壁のある向こう側とこちら側の二つの世界が,奥行きを与えています。

 そして,「サルーテ教会と大運河」(1999年 P60・横)の暗いおもい空の色に圧倒されます。これも代表作と言っていい作品です。重ね塗りした青が深い色を出しています。
 ジョイスの「室内楽」の一節のようです。
 ≪黄昏の色は変わる 紫水晶(アメシスト)から,もっと深い青に≫

 おそるべし磯村先生。まだまだ傑作が展示されています。
 今回の作品先生には,山崎先生も関わっています。一番かわいがられた画家の一人です。

 磯村敏之遺作展
  場所:銀座アートホール  銀座8丁目110番地高速道路ビル(銀座コリドー街)
  期間:2009年10月11日(日)(11:00~18:30 最終日16:00終了)

デッサンと淡彩画を描きました

投稿日時:2009/10/05(月) 11:03

 今回は,やや折衷的にデッサン風のものと,淡彩画で形をとることを学びました。

 デッサンは,シンプルに,1回で仕上げて気分を変えましょうということです。
 モチーフは,円柱とリンゴです。



 一回で仕上げるのは,時間がなかったようですね。皆さん,まだデッサンが苦手です。枚数も少ししか描いていません。やはり,いろいろ問題があります。

 もう一つのモチーフは,花です。
 庭に咲いていた槿(むくげ)を描いたものです。デッサンをやった成果があるかと,写実に心がけようにも,花が複雑すぎて,この面では,モチーフの選択を失敗しました。

 しかし,新鮮な花を描くことは,私達にはそれだけで喜びがあるということを,改めて感じました。
 それから,あれこれともう一度考えてみたいこともあります。どうも丁寧に描こうとして,勢いがないと,花のようなモチーフは,なかなかうまく描けないこともあるようです。丁寧に描いて,うまく描けるのがいいのですが,細かいところをきちんと描こうとすると,まだスキルのない人間には,ある種の感動を移せなくなるような気がします。
 そんなことで,何となく雰囲気をぱっと描いたほうが却ってってうまく行っている用に感じることもあります。
 なかなか難しいものだと思いました。

 槿というのは,きれいな花です。もう花の時期も終わりで,高い枝に咲いていたほぼ最後のものです。


 花をただ見ているかぎり,花びらの枚数の多さは,あんまり気にならないものです。ところが描く段になって,モチーフとしては失敗だったかなあ,と反省しました。

 デッサンを何枚か描いたからといって,そんなに写実的に描けるようになっていたわけではありません。



 この作品は,初心者が時間いっぱい使って,丁寧に描いたものです。
 花弁を丁寧に描いて,葉の色も工夫して,初々しい感じがあって,淡彩はこの作品がよかったと思います。

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