渋谷油絵教室は、初心者にも美大レベルの指導が受けられたら という希望を持った渋谷区の初心者達が作った絵画教室です。 日曜の午後、一人ひとりに合わせた個人的指導が受けられる絵画教室です。 |
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ブログ 2009/3
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視線11[教室ブログ]
投稿日時:2009/03/10(火) 21:18
今回は,渋谷油絵教室でご指導いただいている,山﨑弘先生の展覧会のご紹介をさせていただきたいと思います。
私たちの絵画教室のトップページにある,雲が印象的な絵を描いたのが山﨑先生です。
先生を中心にして,この会が成り立ちました。その後,目崎先生が加わってくださって,渋谷油絵教室も安定してきました。
ここ数回の教室のご指導が連続して目崎先生だったのも,山﨑先生が展覧会用の絵に集中していたためです。
9日に,その成果を見に行ってきました。「視線11」です。
展覧会場は,銀座アートホール(銀座8丁目110番地 http://ginza-arthall.com/ )で,3月9日(月)~15日(日) 開催,時間は11:00~18:30(最終日は16:00まで)です。
「ポプラの道」20号F・縦,「十勝岳-初夏」4号F・横,「青麦の頃」20号P・横 の3点が出品されています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが,4号というのは,およそ葉書4枚分の大きさです。FとかPとかいうのは,キャンバスの縦横の比率が少し違うのですね。同じ20号でも,Fが72.7×60.6 センチで,Pが72.7×53.0センチです。Pの方が細長いキャンバスです。もっと細長いのが,Mで,20号Mだと72.7×50.0センチになります。
それぞれ,Figure(肖像),Paysage(風景),Marine(海の景色)の略だそうです。
「ポプラの道」は黒い額に入って,しっとりした仕上がりです。画面中央の下から,グレーのくだる道が描かれ,その右側にセピア風の懐かしい茶系に色どられた木々,その向こうに家々が並び,遠くに山が見えます。そして,山の麓を霧が帯のように白くおおっていて,湿った空気が全体をつつんでいます。画面の左側中央にポプラが立っているのですが,ただ自然にそこにあるだけなのに,画面を引き締めています。
いつものように,近づいて見て,離れて,また近づいて,そんなことを繰り返しました。やはり,そうなのか,という感じでした。
はっきり輪郭が描かれているわけではありません。強い原色など使われていません。ところが,離れて見ても,全くぼやけない風景がそこにあります。自然の風景もそうですね。遠くにあっても,あくまでもはっきりと見えるものは見えます。
先日,私たちは文化祭で絵を展示しましたが,作品がぼやけているのですね。暗い照明が作品には辛かったのですが,それは言い訳だとわかっていました。悲しいことに,少し離れただけでぼやけるのです。インパクトがあればいいのか,というとそうでもなさそうです。何がいけないのでしょう。難しい問題です。
展覧会に行くと,いつも,遠くから私たちを呼び込むような,魅力的な作品があります。遠くにあっても目立つのです。近づいても,そこに特別な強烈さがあるわけでもないのに,なぜなのでしょう。
「青麦の頃」は,イエローオーカー(黄土色)で下塗りされ,その上に,バーミリオン(朱色)が重ねられているとのこと。その上に鮮やかな風景が描かれています。キャンバスの目の粗さが,下に塗られたバーミリオンをドットのようにみせて,画面全体が輝いているのです。ここが特別の場所であるように,後光が指しているように,さわやかな空気が輝いています。
バーミリオンの下にイエローオーカーを塗らないと,あの色にならないと山﨑先生から聞きました。しかし,これは秘密の一端に過ぎません。
絵を描き始めると,絵の見方も変わってきます。期間中に,もう一度出かけて,さらなる秘密を探ってきたいと思っています。
私たちの絵画教室のトップページにある,雲が印象的な絵を描いたのが山﨑先生です。
先生を中心にして,この会が成り立ちました。その後,目崎先生が加わってくださって,渋谷油絵教室も安定してきました。
ここ数回の教室のご指導が連続して目崎先生だったのも,山﨑先生が展覧会用の絵に集中していたためです。
9日に,その成果を見に行ってきました。「視線11」です。
展覧会場は,銀座アートホール(銀座8丁目110番地 http://ginza-arthall.com/ )で,3月9日(月)~15日(日) 開催,時間は11:00~18:30(最終日は16:00まで)です。
「ポプラの道」20号F・縦,「十勝岳-初夏」4号F・横,「青麦の頃」20号P・横 の3点が出品されています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが,4号というのは,およそ葉書4枚分の大きさです。FとかPとかいうのは,キャンバスの縦横の比率が少し違うのですね。同じ20号でも,Fが72.7×60.6 センチで,Pが72.7×53.0センチです。Pの方が細長いキャンバスです。もっと細長いのが,Mで,20号Mだと72.7×50.0センチになります。
それぞれ,Figure(肖像),Paysage(風景),Marine(海の景色)の略だそうです。
「ポプラの道」は黒い額に入って,しっとりした仕上がりです。画面中央の下から,グレーのくだる道が描かれ,その右側にセピア風の懐かしい茶系に色どられた木々,その向こうに家々が並び,遠くに山が見えます。そして,山の麓を霧が帯のように白くおおっていて,湿った空気が全体をつつんでいます。画面の左側中央にポプラが立っているのですが,ただ自然にそこにあるだけなのに,画面を引き締めています。
いつものように,近づいて見て,離れて,また近づいて,そんなことを繰り返しました。やはり,そうなのか,という感じでした。
はっきり輪郭が描かれているわけではありません。強い原色など使われていません。ところが,離れて見ても,全くぼやけない風景がそこにあります。自然の風景もそうですね。遠くにあっても,あくまでもはっきりと見えるものは見えます。
先日,私たちは文化祭で絵を展示しましたが,作品がぼやけているのですね。暗い照明が作品には辛かったのですが,それは言い訳だとわかっていました。悲しいことに,少し離れただけでぼやけるのです。インパクトがあればいいのか,というとそうでもなさそうです。何がいけないのでしょう。難しい問題です。
展覧会に行くと,いつも,遠くから私たちを呼び込むような,魅力的な作品があります。遠くにあっても目立つのです。近づいても,そこに特別な強烈さがあるわけでもないのに,なぜなのでしょう。
「青麦の頃」は,イエローオーカー(黄土色)で下塗りされ,その上に,バーミリオン(朱色)が重ねられているとのこと。その上に鮮やかな風景が描かれています。キャンバスの目の粗さが,下に塗られたバーミリオンをドットのようにみせて,画面全体が輝いているのです。ここが特別の場所であるように,後光が指しているように,さわやかな空気が輝いています。
バーミリオンの下にイエローオーカーを塗らないと,あの色にならないと山﨑先生から聞きました。しかし,これは秘密の一端に過ぎません。
絵を描き始めると,絵の見方も変わってきます。期間中に,もう一度出かけて,さらなる秘密を探ってきたいと思っています。
文化祭参加[教室ブログ]
投稿日時:2009/03/03(火) 16:58
私たち渋谷油絵教室が,日ごろお世話になっている上原社教館で,文化祭がありました。
2月28日と3月1日のことです。今回,私たちの作品を展示して見ていただく初めての経験となりました。貴重な機会を与えてくださった社教館と実行委員の方々,ボランティアの方々に,感謝しています。
いずれ私たちの作品もご覧いただきたいと,思っていましたが,ささやかなスタートがきれて,うれしかったですね。しかし,よかったよかったではすまない問題が出てきています。あんがい深刻な感じさえしました。
作品を見ていただくというのは,励みになるものなのでしょうか。本来はきっとそうなのです。私たちの作品をご覧いただく姿を見たら,感激したかもしれません。ところが残念ながら,会員は誰も展示の前にたたずんでいるわけにもいかなかったのです。
みな仕事もちで,文化祭の委員の方々にお世話になるばかりで,私たちは,何も貢献できずに,展示しただけでした。心苦しい気持ちになります。
せっかくの機会でしたのに,やるべきことをやらなかったために,充実感がいまひとつでした。こういう活動のときは,できることは何でも,積極的に活動しないといけませんね。そういう意味で,仕事もちの集団が,どういう形で作品発表をしていったらいいのか,考えさせられました。
それから,新しい発見もありました。私たちはごく普通の人達の集まりなのですが,こういう機会なので,教室で描いた評判のよかった作品をもってくると思っていたら,11枚のうち5枚は,自宅で描いてきたものでした。自分ではいけてると思っているのかもしれません。人の目を意識すると,選択に個性が出るのでしょうか。自己評価と他人の評価がずいぶん違うようです。
展示は,適当に並べる過程で,あっさり配置も決まって,初めてのことなのに慣れた感じです。ご覧ください。一番小さいキャンバスが4号です。
27日の展示が終わって,雑談をしてお別れしたのですが,ふと思いたって,がらんとした部屋に戻りました。遠くから眺めて,近づいていき,また離れて,そこで見ていると,まだまだ先が長いなあ,と思います。
作品が輝やいて,こちらを引き込むような絵というものがあります。私たちの作品は,それなりによくできていても,どうも何か弱いですね。 自分たちの作品を展示するのは,自己満足というよりも,自らの至らなさを痛烈に自覚する機会と思ったほうがいいかもしれません。
もう一度,どういう形で作品を発表したらいいのか,考えたいと思います。
2月28日と3月1日のことです。今回,私たちの作品を展示して見ていただく初めての経験となりました。貴重な機会を与えてくださった社教館と実行委員の方々,ボランティアの方々に,感謝しています。
いずれ私たちの作品もご覧いただきたいと,思っていましたが,ささやかなスタートがきれて,うれしかったですね。しかし,よかったよかったではすまない問題が出てきています。あんがい深刻な感じさえしました。
作品を見ていただくというのは,励みになるものなのでしょうか。本来はきっとそうなのです。私たちの作品をご覧いただく姿を見たら,感激したかもしれません。ところが残念ながら,会員は誰も展示の前にたたずんでいるわけにもいかなかったのです。
みな仕事もちで,文化祭の委員の方々にお世話になるばかりで,私たちは,何も貢献できずに,展示しただけでした。心苦しい気持ちになります。
せっかくの機会でしたのに,やるべきことをやらなかったために,充実感がいまひとつでした。こういう活動のときは,できることは何でも,積極的に活動しないといけませんね。そういう意味で,仕事もちの集団が,どういう形で作品発表をしていったらいいのか,考えさせられました。
それから,新しい発見もありました。私たちはごく普通の人達の集まりなのですが,こういう機会なので,教室で描いた評判のよかった作品をもってくると思っていたら,11枚のうち5枚は,自宅で描いてきたものでした。自分ではいけてると思っているのかもしれません。人の目を意識すると,選択に個性が出るのでしょうか。自己評価と他人の評価がずいぶん違うようです。
展示は,適当に並べる過程で,あっさり配置も決まって,初めてのことなのに慣れた感じです。ご覧ください。一番小さいキャンバスが4号です。
27日の展示が終わって,雑談をしてお別れしたのですが,ふと思いたって,がらんとした部屋に戻りました。遠くから眺めて,近づいていき,また離れて,そこで見ていると,まだまだ先が長いなあ,と思います。
作品が輝やいて,こちらを引き込むような絵というものがあります。私たちの作品は,それなりによくできていても,どうも何か弱いですね。 自分たちの作品を展示するのは,自己満足というよりも,自らの至らなさを痛烈に自覚する機会と思ったほうがいいかもしれません。
もう一度,どういう形で作品を発表したらいいのか,考えたいと思います。
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