ブログ 2009/3/24

すごい人の参加[教室ブログ]

投稿日時:2009/03/24(火) 23:28

 3月から,新たなお仲間が増えました。ホームページから入会してくださった方です。
 初心者で,見学のときに,道具のことをお聞きになって,翌週購入して,新品の道具で描きはじめました。

 初めてですので,どう描いていいのかよくわからなかったはずですが,例によって,先生がよりそって,好きな色で形を取って,といった感じですすめていくうちに,いいね,という声が聞こえてきました。
 しばらくするうちに,すごいすごいという声に変わってきました。

 何が起こったのかは,写真で,はじめて描いた絵を見ていただくのが早いと思います。
 恐るべき才能の方が加わってくださったと感じました。



 本当に,初めてなのですか,と皆さん驚いていました。いきなり描いて,すでに,感覚はピカ一ですね。色の選択に迷わなかったのでしょうか。適当に描いただけですとおっしゃるのですが,なぜこんな風に描けるのかわかりません。
 セザンヌの絵がお好きだとのこと。センスが抜群にいいのですね。

 一回目だけなら,フロックということもあります。しかし,その次の教室での作品を見れば,偶然の成功ではないことが一目瞭然です。



 感覚は同じですね。鮮やかな色彩が印象的です。そして,葉の色は,原色のチューブの色そのままの塗り絵風とは次元が違います。
 いきなりやってきて,すでに完成している方もいるのですね。

 ポール=ヴァレリーは,モノを見るときに,ただ見ているのと,それを描こうとして見るのでは,見方が違うのだと指摘していましたけれど,それは形をとるときのことですね。私たちは,知っていると思ったものの形が,絵に描いてみようと思ったとたんに,何も知らないことを感じます。
 絵を描き始めると,たとえば遠くのビルがただの長方形でないことに目が行きます。水平の屋上ではなくて,それがどういう角度で傾斜しているのか,ぼんやりと眺めている自分に気づくことがあります。楽しい観察を,自然にしているのですね。心の中でのスケッチのような感覚を覚えます。

 どうやら,形だけでなくて,色彩についても,同じように,いろいろな観察が自然に行われているのでしょう。絵に描こうと思って見ると,実際の葉の色はチューブの色ではなくて,別の色です。もちろん,目に見える色をそのままに描くことはほとんど不可能です。そして,それを試みようとするのは,あまり面白いものではありません。しかし,美しい色の組み合わせというものがあるものです。それを感じ取ることはとても大切なのだろうと思います。
 絵を描いていようがいまいが,色彩感覚の優れた人はいます。目の訓練なのだと思うのですが,これは教室ですごす時間だけのことではありませんね。
 それにしても,驚きました。
 新しい感覚の方がいらっしゃると,それまでの会員も刺激を受け,活気がでてきます。
 本気で絵を始めたい方,すでにお描きになっている方の参加を待っています。

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