ブログ 2016/3/11

また、3.11が巡ってきました…[教室ブログ]

投稿日時:2016/03/11(金) 17:41


 渋谷油絵教室も8年目を迎えました。2008年2月に会の活動を開始しました。

 2011年、3月11日の大地震の影響で、
 金曜日の夕方の活動から日曜の午後の活動に変わりました。
 
 社教館の利用ができなくなって、個人のお宅を借りたり、絵の描ける貸し部屋を利用したり、
 そうとう苦労して、細々とした活動を続けていました。

 さすがに身にしみた方も多かったのでしょう。金曜日の夜は無理だということになりました。
 そのとき、多くの方が参加しやすい日時はいつか…と考えて、日曜日の午後にしました。

 しかし日曜日の午後に変更した時点で、会員が2名になってしまいました。
 あれから人が増えて、少し緊張感がなくなったのかもしれません。
 先生から、研究会としての活動という意識を持って欲しいというお話が昨年暮れにありました。

 向上心をもって、会全体によい影響があるように活動して欲しいということです。
 どうしても、あの地震のときの、会を開く場所を毎回探していたころがよみがえってきます。

 今後どうなるのかわからないながらも、絵をやりたい人が徐々に集まってきた
 あのときの雰囲気が、私たちの原点になっています。

 個人個人にあわせてカリキュラムまで作りますので、
 先生方の労力はただならぬものがあります。
 そのおかげで、大きな成果をあげてきたと思います。
 これからもそれを続けていただけるように、私たち会員も努めましょう。

 もう一度新鮮な気持ちで、絵に取り組みたいと願っています。
 会員も徐々に増えてきていますので、また遠くないうちに定員いっぱいになることでしょう。
 そのときになっても、また新鮮な気持ちでいられるように、そう心から願っています。

 岸田衿子の「小学校の椅子」は、忘れがたい印象を与える詩です。

   ながいながい一生のあいだに
   みじかいみじかい一瞬に
   だれでも いちどは
   ここへ戻ってくる
   みんながいなくなった教室
   さわるとつめたい 木の椅子へ

 
私たちの油絵教室が何度となく戻るのは、やはりあの時の地震の衝撃的な映像と、
 そこで起こったたくさんの出来事の記憶でしょう。
 あの時の記憶があるために、なんとなく緊張感という言葉が先生から漏れて、
 それに反応する心がざわめきます。

 心ならずも斃れた人たちに、心からの哀悼の意を表します。

 

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