教室ブログ 2011/3

教室を再開します。

投稿日時:2011/03/29(火) 00:18


 4月1日(金) から渋谷油絵教室は再開になります。

 渋谷区の社会教育館の利用は夜間できません。
 しかし,仕事を持った人が多い私たちの会では,平日の日昼は活動できません。

 土曜日の午後を検討しましたが,皆さん,簡単に参加できない状況です。

 困りに困ったのですが,なんと幸運なことでしょう。
 お部屋を提供くださる方が現れました。

 個人のお宅をお借りして,教室の活動を再開させていただくことになります。

 金曜日の夜19時から22時くらいまでの活動となります。

 こうした事情のため,見学は金曜日の夜間はできません。

 ただ,ゴールデンウィーク中の4月30日(土) は,午後14時から上原社教館で教室を開きます。
 この日は,見学が可能です。

 やっと教室が再開できそうで,安心しています。
 本当に,皆さまにお世話になっております。
 ありがたいことです。

 このたびの大震災の影響は簡単に乗り越えられそうにありませんし,その記憶を忘れることはできないでしょう。
 優しい気持ちをもった方々が犠牲になったお話をいくつも聞きました。

 ここは,元気を出していくしかありません。残された人間は,強く生き延びるしかありません。

 教室に参加するなら,本気で絵を描くしかありません。
 
 フランシス・ジャムに「私は驢馬が好きだ」という詩があったと思います。
 ややあいまいな記憶に基づきますが,こんな一節が終わりにあったはずです。

   乙女よ 驢馬に訊ねるがいい
   私は今 泣いているのか笑っているのか
   たぶん驢馬は返事をしまい
   そして陰の中を歩むだろう
   やさしい気持ちに堪えかねて
   花のこぼれる道の上を

 やはり,心は陰の中を歩んでいます。
 しかし,力強く,一歩踏み出しましょう。そうすべきだと思います。

 4月1日は自主活動です。8日から山崎先生のご指導となります。

しばらく社教館が使えません。

投稿日時:2011/03/21(月) 23:51


 しばらくの間,社教館は,節電のため夜間の使用ができません。
 教室は,今月活動できません。

 19日に予定していたスケッチも中止となりました。

 何とかしなくてはいけません。
 そう遠くない時期に,工夫して,充実した活動を再開いたします。


 巨大な地震のあと,呆然としていたわれわれも,少しずつ現実を見つめ始めているのではないでしょうか。

 それでも,無言のうちに,大きなストレスを抱えて日々をすごしている気がします。

 惨状にたいする感受性を無視するわけにはいきませんね。
 残像が消えません。はっきりと思い出しているわけではないのに,辛い気持ちがやってきます。

 こういうとき,どうしたらいいのでしょう。

 予定がキャンセルとなり延期となり,自宅にいてもどうも調子が出ません。
 崩れた本棚を片づけながら,こんな本を持っていたかと発見しているうちは気がまぎれるのに,すぐにタメ息が出てきます。


 いろいろ思い出します。

 われわれの渋谷油絵教室は,始まって3年がたちました。

 この3年のあいだに,徐々に教室の方針が固まってきました。
  少数精鋭がいい。
  本気で取り組む人には十分報われる教室にしよう。
  どんな場合にも,レベルを落とさないようにしよう。

 いい仲間を見つけるために,見学をお願いしてきました。
 うれしいことに,素敵な仲間が集まってくださいました。

 ただ一昨年以降,仕事が厳しくなる傾向が続いていました。
 やりくりしていた人も,残業が増えて通えなくなったり,転勤やご家族の事情で休会になる方も順次でてきていました。

 ありがたいことに,その間も新しい素敵な仲間が入会してくだいました。
 そのおかげで何とか教室の目的は維持できていたのではないかと思います。

 ある程度の期間,継続的に描き続けた会員の作品は,一定レベルを超えてきました。
 その人の絵を欲しがる知人が出はじめていました。もちろん,タダ,ではなくです。

 ささやかな成功の証なのかもしれません。
 お二人の画家が,一人ひとりの会員に丁寧な指導を行ってきた成果が出てきています。
 やはり,続けることの大切さを感じます。


 現在,施設も使用禁止,その上,心もなかなか絵に向かいにくい感じがしています。

 今回,発見したことがあります。
 無信心なはずなのに,心が祈ることを求めているということです。
 具体的に何に対してなのか,誰に対してなのか,わかりません。

 大きなものに対して,多くの人たちに対して,その中の一人として,この難局を乗り越えていけるようにと祈ります。

 もう少ししたら,絵を描こうという気持ちがわいてくるのではないかと感じています。

 そのころまでに,何とか工夫して,教室を再開させたいと思っています。

3月11日は教室をお休みしました。

投稿日時:2011/03/13(日) 00:57


 3月11日は教室をお休みしました。
 社会教育館の施設が利用禁止となったためでした。

 東京にいる方にとっては,生涯最大の地震だったのではないかと思います。
 当日は,家にたどり着くのに苦労なさったのではないでしょうか。

 まだ余震があって,不気味ですね。

 家は本棚が一つ壊れたくらいでさしたる被害はなかったともいえます。
 ただ,並べておいた本や資料が散乱し,足の踏み場もない状態です。

 いままでの生活のツケが出ています。

 作業を進めるうちに,ただならぬ疲労感に襲われて,精神的なストレスを感じているのに気づきました。
 ちゃらんぽらんでもいいから,ひとまず休もうと心に決めました。

 知り合いで連絡が取れなくなっている人もいて心配が続きます。

 被害の映像が目にこびりついてしまったのでしょうか。
 どうもため息が出ます。

 しなやかに,軽やかに,しかし強い気持ちを持って,なすべきことを淡々とこなしていけたらと思います。

 ささやかな力ではありますが,何かできることはないか,心ある人たちと話を始めました。

 困難から見事に立ち上がることを祈ります。
 災害のただなかにいる人たちに勇気と耐え抜く力のあらんことを。

2月25日の教室から。

投稿日時:2011/03/02(水) 18:24


 目崎先生のご指導で花を描きました。

 モチーフは,アネモネとポピーです。


    

 すでに絵になっていますね。
 ポピーの場合,うぶ毛の生えている茎と実をどうあらわすかその辺が難しいですね。

    

 丁寧に見ていますね。うぶ毛の感じがよく出ています。
 茎がもう少し太くてもよかったかもしれません。

    

 こちらの方が,全体に軽い感じですね。ただ,後ろの花の形がやや不自然に見えます。

 つづいてアネモネ。

    

 上手に生けることができました。

    

 花瓶がさりげなくさらりと描かれていて,花が前面に出ています。
 このへんが絵画的な見方ができるかどうか,というところなのかもしれません。

    

 これは小さな花瓶に花をたくさん詰め込みすぎて,先生から何でこんなに…とあきれられたモチーフです。
 しかし,華やかではあります。油絵で描いています。

    

 左下のピンクの花を描くかどうか微妙でした。
 何もないのもちょっと寂しくて,はっきり描くとうるさいという感じでしょうか。
 ぼんやりした感じで描いています。
 先生のおっしゃる通り,何でまたこんなに花を集めてしまったのという感じもしますね。

 3月4日は社会教育館の文化祭のため,教室はお休みです。
 残念ながら,勤め人中心の会ですので,文化祭行事への参加はできません。

 次回の教室は,3月11日になります。

    

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