教室ブログ 2011/4

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4月8日の教室から。

投稿日時:2011/04/09(土) 23:35


 スイセンがきれいに咲いています。

 山崎先生のお家に咲いた花です。
 別のモチーフもご用意いただいておりましたが,今回は,これを描くことになりました。

 ご指導は,山﨑弘先生です。

    

 白い色と黄色の対比がとても素晴らしくて,あまり考えもせずに,無謀にも描き始めました。

 まずは水彩をご覧ください。

    

 バックの青い色でスイセンの白さを際立たせています。
 花びらの中にかすかな青い陰が入っています。
 茎と葉の色が青となじんでいます。この緑色は,何度か重ねて塗った結果の色です。

 バックに青があって,それとは別に茎の緑があると,緑が浮き出すぎた感じになります。
 そこで,緑の上に青のバックを重ねます。そして,乾いた後に,また緑色を塗ります。
 さらに,バックの色を濃くし,花のオレンジと黄色を強調します。
 何度か塗り重ねて,さりげない色がでてきます。

 続いて油絵をご覧ください。
 こちらは難航しました。

    

 バックの色を茶系としたことで,その濃淡をどうつけるのか,難しいことになりました。
 しかし,何とかいい感じで塗れています。

 ここに描かれた花がどうやって透明感のある白に仕上がっていくのか。現段階では,相当に苦しんでいます。
 乾いたら白を塗り足せばいいのですが,単純にそれだけではすまないでしょう。
 すでに,右の花弁の三角形の部分は,透明感を持っています。
 こんな感じで,3つの花たちが白くなっていくのでしょうか。この辺は,わかりません。
 茎と葉の緑を描いていくと,茶色との対比で,全体の雰囲気が変わってくるだろうと思います。
 ちょっと偶然性を待つ感じがあります。

 木目調のバックに,3つの花の配列は,何かを感じさせます。
 中心の黄色がはっきりしたときに相当いい絵になる予感がしました。
 先生も,いい感じとおっしゃっていました。

 一方,次の油絵はどうでしょう。

    

 光の関係で,実物とかなり違います。
  しかし,どうもこちらがよろしくないのです。
 先生も苦笑していました。つまらない塗り絵のようになっています。
 乾いてから,そうとう描き足さないといけません。

 花びらが平板に白くなっています。
 中心も,派手な色がのっていますが,ぺったり沈んでしまっています。

 おざなりな描き方をすると,こうした絵に陥りやすくなります。
 目の前の花と格闘せずに,何となく形をとって,配置を決めると,これでいいという錯覚が起こるようです。
 慣れてくると,緊張感がなくなることがあります。

 微妙な花をどう描くのか。
 モチーフとの格闘を通じた感動が消えてしまったなら,絵が人に感動を与えることはないでしょう。
 無難さを選んでしまったため,描いた本人がダメだと気づきました。

 少しあいだをおいて描く方がいいかもしれません。

 感動をどう表したらいいのか,そういう勉強を重ねてゆく必要がありそうです。

見学が可能になります。

投稿日時:2011/04/05(火) 00:30


 お部屋を貸してくださっている方から,見学の方も歓迎しますとのお言葉をいただきました。

 見学の方がいらしても対応できるように,ただいま準備中です。

 事前におっしゃっていただけたら,4月15日(金) ,22日(金) も見学が可能です。
 金曜日は,19時過ぎからになります。

 今月最後の週は,30日土曜日に教室を開きます。14時から開始になります。

 まだまだ地震の影響は大きくありますが,すこしずつ充実した会にしていきたいと思っています。

4月1日の教室から。

投稿日時:2011/04/02(土) 01:59

 ひと月ぶりの教室です。

 なかなか調子が出るまでに時間がかかります。

 それでも,新鮮な気持ちでスタートいたしました。

 今回は自主活動ですので,それぞれがモチーフを持ち寄るつもりでいました。
 ところが,お一人がお持ちの花が何とも言えずきれいで,その誘惑に負けて,皆で花を描きました。

 ラナンキュラスという花だそうです。

    

 しかし,描いてみると,難しいのですね。
 赤と緑しかないのですから,これはただならぬ事態です。


 本日は,皆が水彩で描いています。
 写真の写りがいまひとつですが,ご覧ください。
 (電球の光を考慮しなくてはいけなかったようです。)

    


 今回の作品の中で一番のできは,次かなと思います。
 花だけでなくて,葉が新鮮な感じなのですね。

    


    

    

 これは,ボタニカルアートにやや近い感じになっています。


 最後は,写真を元にデッサンをしたものです。

    


 このくらい描ければ,デッサンは最低限のレベルをクリアしたといえるかもしれません。
 数ヶ月続ければ,ほとんどの方が描けるようになります。

 デッサンは基礎なので,先生方も,いつも念頭においてご指導くださっています。
 ただそれだけをずっと続けると,つまらなく感じることもあるのですね。

 木炭や鉛筆でのデッサンだけでなく,水彩を描きながら,デッサン力の養成も図っています。
 飽きないように,いろいろな工夫をしながら,その人に合わせたスキルアップが考えられます。

 お二人の先生方のご指導は,その人のどこを伸ばしたらいいのか,そのために何をしたらいいのかの判断から始まっています。
 こうした検討をした上で,ご本人の意向を聞いて,方針が決まっていきます。

 さりげなく,それをお話になるのです。
 ふと,そのとき思いついただけのように聞こえるくらい。

 続けていれば,自然な感じで,実力はついていきます。
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