教室ブログ 2009/11

石膏デッサンを始めました

投稿日時:2009/11/21(土) 17:27

 どうにか石膏デッサンに入りました。
 鉛筆デッサンと,木炭のデッサンに分かれます。デッサンをきちんとやっておかないと,油絵も上達しにくいようです。
 モノを良く見るためには,デッサンがとてもいい訓練になるとのことでした。

 デッサンは難しくて,残念ながら,誰もまだ十分なレベルに達していません。今まで教室でデッサンをする回数が少なかったですから,今後は,デッサンをきちんとやって行きたいと思います。

 まだ誰も完成していません。途中の作品です。

 鉛筆デッサンのモチーフは相貫体です。

 鉛筆で形をつけて行きます。


 木炭デッサンのモチーフは,相貫体にリンゴが加わります。石膏とリンゴの関係を表現するのが難しそうです。

 木炭デッサンの途中です。

 まだ,形が上手に取れていません。
 モチーフになった相貫体は,上下左右がすべて同じ長さに貫入された形ですので,デッサンをしても,左右も上下も交差するところから同じ長さにならなくてはいけません。
 しかし,明らかに形がおかしいので,描かれたデッサンの上下左右のそれぞれの長さを測ってみると,相当のづれがあります。
 このデッサンに限りません。すべての作品がずれています。

 感覚で描いていくと,相当実態と違ってしまうようですね。一息入れて,来週,もう一度,形をきっちりとることから始めます。

 デッサンは,ごまかしが利かないところが大事なのかもしれないですね。
 油絵以上に疲れます。
 まだ先は長いということでしょう。


柿を描く

投稿日時:2009/11/18(水) 18:18

 本来は,木炭デッサンを開始する予定でした。
  ただ,天気予報の降水確率90%でしたので,
  木炭紙をカルトンに挟んで,というのは気が進まなくなりました。

 やはり,紙は雨に弱いですね。

 それで急遽,スケッチブックに鉛筆デッサンをするか,油絵を1回で描きましょうということになりました。

 先生がお家の柿をもってきてくださったので,それを描きました。

 柿の熟れかたで,少しずつ色が違って,新鮮で,とてもいい色です。

 鉛筆スケッチと油とに分かれて描いたのですけれども,カメラの調子が悪くて,当日は撮れず,後日やっと2枚撮影できました。


 何だか変なところで苦労しました。
 電気屋さんにカメラをもって行くと,大変なことになりそうで,修理に出さないとどうにもならないようなお話でした。
 明らかにバッテリー関係がおかしいのです。接触が悪いようで,十分な充電をしても撮影できなくなりました。

 修理の期間に使えないのは困りますし,費用もかなりかかりそうなお話でした。
 ふと思いついて,古い充電池を引っ張り出して,接触面を布で拭いて,撮影してみたら,なんなく撮れました。
 いつ撮れなくなるかわかりませんけれど,今回は,これでしのぎました。

北海道のかぼちゃ

投稿日時:2009/11/07(土) 23:03

 山崎先生が北海道にスケッチにお出かけしていました。
 今年はあいにくの天候だったらしく,車の中で絵を描かざるを得なかったり,ご苦労が多かったようです。期間も少し短かったのかもしれません。
 それでも,たくさんのスケッチを描いていること。それらを見せてもらいました。





 水彩画ではなくて,まさに淡彩画ですね。
 油絵を描くときに,きっちり見た感覚が残るように,とにかくよく見て,しかし,かなりのスピードをもって描いている感じです。

 北海道は,天候の影響で,今年の農作物は不作だったようです。
 昨年は,たくさんの種類のかぼちゃを見せていただいたのですけれども,今年は,あまり種類もなかったとのこと。
 自然相手ですから,仕方ないですね。

 教室では,先生のお土産のかぼちゃを描きました。

 今回は期待の新人の作品をご紹介します。

 まず,裏紙のようなぺらぺらの紙に,簡単に形をとって行きます。


その次に,これを修正して鉛筆でスケッチしていきます。


それに,色をつけます。


 これでひとまず完成です。先月から参加の中学一年生の作品です。
 私達の会のアイドルです。素敵な絵になりました。

 山崎先生は子供を教えるのにも熱心で,資格ももっています。目崎先生も,絵本を描くくらいの画家ですから,もちろん,歓迎です。

 家族のご協力がないと,中学生以下の方は,なかなか参加が難しいかもしれません。ご家族と連絡を密に取りながら,毎回,当人は楽しそうに通ってきてくれています。
 先週土曜日のアトリエ訪問も参加しています。面白かったそうです。

磯村敏之アトリエ訪問

投稿日時:2009/11/01(日) 11:52

 渋谷区には,かつて,森芳雄という画家がお住まいでした。日本を代表する洋画家です。
 渋谷区の松濤美術館で絵画教室を開催するときに,この巨匠に打診したところ,それでは…と実際にご指導にくださったとのこと。もはや,伝説になっている話です。
 もう10年どころではない前のことですけれど,ときに森先生に教わりましたという方がいらっしゃいます。あの大家から直接ご指導を受けるなんて,信じられない話です。
 森先生も,おそらく,絵画を通じた社会貢献の意思があったのでしょう。

 そのとき,一緒にご指導に当たったのが磯村敏之先生でした。森先生が選んだ画家ということですから,名誉なことだったでしょう。
 以来,松濤美術館の絵画教室では,森芳雄・磯村敏之両先生のご指導が続いていました。多くの人が,絵画教室(油絵コース)を通じて,油絵の魅力に開眼したことでしょう。
 森先生亡き後,磯村先生が長きにわたってご指導なさっていました。

 その磯村先生も,2年前の11月2日にお亡くなりになりました。
 残念無念のことでした。
 三回忌の供養をかねて10月5日から「磯村敏之遺作展」が銀座アートホールで開催され,圧倒的な成功を収めました。すばらしい展覧会でした。

 磯村先生も,絵画指導には,ただならぬ思い入れがありました。
 その磯村先生が次を託したのが,山崎弘先生でした。

 山崎先生は,森芳雄先生の晩年にスケッチのお供をするなど,大学院以降もずっと森先生から学んできた先生です。森先生から,風景を描くなら,磯村先生に学ぶようにご紹介があったようです。

 様々な偶然が重なって,まさに何かに導かれているのではないかと思うような経緯をたどって,渋谷油絵教室が出来ました。

 こういう経緯がございましたので,三回忌を前に,この教室の会員達は,磯村敏之先生のアトリエを訪問し,先生の遺影にご挨拶させていただきました。
 磯村夫人はあいかわらずお元気なままで,私達を歓迎くださいました。

 たくさんの名画を間近で見て,圧倒されました。会員には,とてもすばらしい,刺激的な訪問だったと思います。


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