ブログ 2011/5

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磯村敏之アトリエ訪問。[教室ブログ]

投稿日時:2011/05/04(水) 22:17


 5月3日の午後,渋谷油絵教室会員が磯村敏之先生のアトリエにお邪魔しました。

 毎年,何度か先生のところにお線香を上げに行くことにしています。
 私たち渋谷油絵教室の源流には,磯村敏之先生がいらっしゃいます。

 アトリエでは,600枚にもなる油絵を見たり,スケッチを見たりして,美術館とは違った絵の鑑賞をしてきます。

 今回も,アトリエにある絵を入れ替えてきました。
 ただいま,おそらくこんな感じで絵が並んでいるはずです。

    

 武甲山の絵が2枚,縦の120号と横の60号を並べてみました。
 その左は,「ヴェネチア朝」というヨーロッパの風景を描いたものです。

 今回スケッチブックを眺めているうちに,ちょっとした発見(?)をしました。
 先生は,スケッチに描いてある風景をしばしば油絵作品にしていました。 
 その実例が見つかって,興味深く思って,2枚を対照させてじっくり見ました。

 二つ並べると,水彩と油絵の違いもよくわかります。

    

    

 ちょっと角度を変えているのですね。それから,いらない柱を消してしまっています。

 おそらく,実際の風景は,水彩に近いのだろうと思います。
 油絵も水彩も,パーツの形はほぼ同じですし,色に関しては,油絵の方が実際の風景に近いはずです。
 しかし,油絵は別世界になっているのだろうなあと思いました。

 手にとって見られる作品がいくらでもあるアトリエでしたが,いくつかを見るだけで,いつものことながら,満足感がひろがります。

 また少ししたら,訪問させていただけたらと願っています。

牛島憲之展に行ってきました。[教室ブログ]

投稿日時:2011/05/02(月) 23:19


 松濤美術館で開催中の「牛島憲之展」に行ってきました。

 山﨑弘先生から,この展覧会がよかったとお聞きしたので,やっと時間を作って見てきました。

 穏やかな色使いとシンプルな形の絵で,静謐な世界がそこにありました。
 世の中は,そんなに静かでも穏やかでもありませんけれども,心の中にこういう世界と共鳴する何かを隠し持っている人も多くいるはずです。
 一つ一つの絵と対話しているうちに,喧騒が消えていくように感じてきます。

 いくつかの絵の脇には,自分の絵について語った画家の言葉が添えられています。
 そこにある言葉が印象に残りました。必要なものだけを残して,それ以外は消し去ったとのこと。
 洗練が刺々しいものを隠してしまったようでした。

 私たちは今年,ひどく心がざわつくことになりました。
 偶然のめぐり合わせとはいえ,まさに今年の地震後に開催するのにふさわしい展覧会であると感じました。

 いままで開催された牛島憲之の展覧会の中でも,今回の展覧会はとてもよいそうです。

 松濤美術館の開館30周年記念特別展とうたわれています。
 それだけの内容がありました。出かける価値はあります。

 松濤美術館の住所は,≪東京都渋谷区松濤2-14-14≫ です。
 詳しくは,以下をご覧ください。

http://www.shoto-museum.jp/05_exhibition/index.html


日時 2011年4月5日(火)~5月29日(日)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日は午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日 4月11日(月)、18日(月)、25日(月)、5月2日(月)、6日(金)、9日(月)、16日(月)、23日(月)
入館料 入館料:一般300円(240円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上。土曜日は小中学生無料。障碍のある方と付添の方1名は無料。



渋谷区立松濤美術館

 

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